主催者の養老氏は,特に主題をおかずに「絶えず変化していくものとしての生物というシステムと,それ自体は変化しないという性質をもつ情報とがどのように関係しているか」を,生命,時間,記号,伝達などを軸に探り,またそれらを全体として意識しながら各専門的な議論をどこに位置づけるかを模索している。一見複雑な議論になるか物別れに終わりそうなものだが,互いの立場を尊重しながら本音でぶつかり合い,生命や脳へのアプローチに新たな発見を醸し出している。
普段,脳科学や生命,進化などの研究発表で個別に感銘することはあっても,そこからさまざまな事象とともに全体的にとらえることがどれほどできただろうかと考えると,本書の意義深さが強く感じられる。 (ブックレビュー社)
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内容(「MARC」データベースより)
構造主義生物学と脳関係の専門家たちによる、特定の主題を置かずに行ったシンポジウムにおける講演と討議。たえず変化していくものとしての生物というシステムと、それ自体は変化しない性質をもつ情報の関係をさぐる。
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